リン酸塩などの不揮発性塩を含む移動相は、基本的にLC/MSには使えません。エムエス・ソリューションズで開発したソルナックチューブは、その不可能を可能にする製品です。
図のように、HPLCとMSの間にソルナックチューブを接続すると、移動相に含まれるリン酸塩はチューブ内のイオン交換樹脂に吸着され、リン酸塩を除いた移動相がMSに導入されます。
リン酸塩などの不揮発性塩を含む移動相は、基本的にLC/MSには使えません。エムエス・ソリューションズで開発したソルナックチューブは、その不可能を可能にする製品です。
図のように、HPLCとMSの間にソルナックチューブを接続すると、移動相に含まれるリン酸塩はチューブ内のイオン交換樹脂に吸着され、リン酸塩を除いた移動相がMSに導入されます。
シナプス小胞へのカテコールアミンやセロトニンの取り込みを抑制する作用をもつ、アドレナリン作動性ニューロン遮断薬の1つであるレセルピン(reserpine)を試料として、局方で採用されているリン酸塩緩衝液を用いたLC条件で分析を行いました。
【LC条件】
装置 : Agilent 1200
カラム : CERI L-column2 ODS, 40 ℃
(3μm, 4.6 mm i.d.×150 mm)
移動相 : A ・・・ 10mM KH2PO4水溶液
B ・・・ CH3CN
A/B=80/20 ⇒ 20/80 (0’⇒10’)
流量 : 0.8ml/min
検出器 : UV(215 nm)
試料 : レセルピン試薬 50 ppm溶液
注入量 : 10 μL
【MS条件】
装置 : JEOL JMS-T100LP
イオン化法 : ESI Pos.
ニードル電圧 : 2000 V
オリフィス1電圧 : 85 V
脱溶媒室温度 : 350 ℃
オリフィス1温度 : 80 ℃
測定範囲 : m/z 50~1000
ソルナックカートリッジ : CFAN46030
レセルピンの構造は既知ですので、その[M+H]+ (m/z 609.2807)の精密質量を内標準として、不純物①と②のマススペクトルのm/z 値を補正しました。2つの不純物の推定組成は、C33H41N2O10 (+0.93 ppm), C32H39N2O8 (+5.1 ppm)であり、それぞれレセルピンからの構造変化は+O (+16 Da)、-CH2O (-30 Da)であると推測されます。不純物③は、①と同じマススペクトルでした。両者は異性体の関係にあると推測されます。
店舗名 | エムエス・ソリューションズ株式会社 |
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住所 | 東京都小平市小川西町2-18-13 |
電話番号 | 042-308-5725 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 不定休 |